番付表

2018年11月九州場所の総まとめと2019年1月初場所への期待

2018年の大相撲も残すは冬巡業のみとなりました。本場所は九州場所を最後に終了となり、次はいよいよ2019年初場所となります。

11月九州場所では、いろいろなことがありましたので一旦総括をしておきたいと思います。

2018年11月九州場所の総まとめ!幕内は「横綱陣」に大喝!!

貴景勝の初優勝には大いに称賛を送りたいところだが、このことは来場所への期待でお話させてもらう。

なんと言っても、3横綱が不在となってしまったこと。初日から全休した白鵬と鶴竜。ともに、場所前には出場したい意向を報道陣向けに語っていたものの、どちらも休場。

一人横綱として出場した稀勢の里も、場所前には高らかに「優勝したい」旨を語っていたが、結果的には初日から4連敗を喫し、金星配給をしただけだった。

稀勢の里に関して言えば、ここ最近では調子が良かったことを感じていたのだろう。ただ、全盛期の力には遠く及ばないことを忘れていたのか…。

初日の貴景勝に敗れたことで、弱いメンタルが顔を出し立て直すどころか更に悪い状況に自ら落ちてしまった印象。

九州場所後には、稀勢の里に激を飛ばす意味で横綱審議委員会から「激励」が出されたがもはや風前の灯火と言えるだろう。

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個人的には、稀勢の里をずっと応援してきた身として辛い気持ちはあるが、やはり横綱に上がった以上は大関までとは取り巻く環境が全く変わっていることを肝に命じてほしいと願っている。

横綱たるもの、心技体全てが揃っていなければならない。稀勢の里には、技体がもはや無い。

心も、相撲道という意味ではあるかもしれないが、メンタルの弱さという点では横綱としては不合格。

1月場所への出場は厳命されたようなもので、出場出来なければ引退勧告を受けることになるだろう。それが嫌なら出場して、勝つしかない。

大関陣は、豪栄道が途中休場したものの3人とも勝ち越しを決めたので合格点ギリギリといえる。

個人的に残念だったは、御嶽海。今場所は3横綱不在でチャンスだったはずだが、調子が上がらないままに7勝8敗と負け越し。大関取りも一から出直してなってしまった。

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場所前から御嶽海に関しては期待する部分が大きかったのだが、大関取りへの重圧がかかっていたのだろうか。それとも、体の調子が悪かったのだろうか

チャンスは何度も訪れないので、一回目のチャンスを確実にモノにしておいてほしかったところ。

また、同じく関脇の逸ノ城は6勝9敗と全く良いところなし。相撲を見ていてもあっさり負けてしまうことが多く、どんな気持ちで相撲を取っているのか聞いてみたくなるほど。

一時は、横綱への期待もあったが今場所の取り組みを見ていると到底横綱にはなれそうにない。メンタル的に弱いというよりも、相撲に対して熱量が圧倒的に少ないと感じた。

また、今場所はベテラン勢の活躍が目立った印象。妙義龍、栃煌山は8勝7敗で、勝ち越し。ご当地力士の松鳳山と琴奨菊は10勝5敗と大きく勝ち越し。

嘉風は7勝8敗と負け越してしまったものの、ご当地力士として大いに場所を盛り上げてくれた。

若手では、前頭3枚目の錦木が上位陣との対戦がある番付で8勝7敗で勝ち越した。阿武咲は前頭13枚目ながら11勝4敗と大きく勝ち越して自場所では前頭上位に位置しそう。

個人的に残念だったのが、期待している「朝乃山」「豊山」「輝」「隆の勝」といった若手力士が揃って負け越してしまったところ。特に、朝乃山と豊山には期待が大きいが、何か突き抜け切れないものがある感じがしている。

今後の成長に期待したいところなので、これだ!という得意なものを見に付けてほしい。

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2018年11月九州場所の総まとめ!十両は大混戦で見応えあり!

新十両となった友風の優勝で幕を閉じたが、前半戦は小兵力士の活躍が目立った。照強や炎鵬、翔猿が前半戦の主役となっていた。

小兵力士はどうしても場所後半になると体力的に厳しくなるために、後半で負けが混んでしまったものの3力士ともに勝ち越しを決めた。

特に照強は10勝と二桁勝利をあげたので、次場所では十両筆頭が見込まれそうだ。

ベテラン勢に目を向けると、やはり目立ったのが安美錦。結果的には7勝8敗と負け越してはしまったが、40歳をして老獪さを発揮。本場所でも安美錦が登場すると大いに沸いていた。

また、アキレス腱断裂の大怪我から復帰し番付を十両にあげた豊ノ島。11勝4敗と後半は優勝争いにも絡む活躍を見せまだまだやれるところを見せてくれた。

東十両筆頭の矢後が10勝5敗と大きく勝ち越し、ようやく新入幕が見えた。幕下15枚目付出格でのデビューとなってから10場所かかったのは意外だったが、これからに期待したい。

また、終盤戦で連敗し優勝を逃した琴勇輝も11勝4敗と大きく勝ち越したので、東十両3枚目から返り入幕を果たしそうだ。

全体的に混戦模様となり最後まで楽しむことが出来た九州場所であった。

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2019年1月初場所への期待!大関取りの貴景勝と十両の友風!

まず期待したい一人が貴景勝です。11月九州場所では、13勝2敗で幕内優勝を飾りました。場所前には、貴乃花部屋から千賀ノ浦部屋へ移籍することになりドタバタした中で結果を出してくれました。

貴景勝は、貴乃花イズムを濃く継承する力士です。小学生の頃から、貴乃花の相撲キッズクラブに兵庫県芦屋市から通っていたほど。

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幼いころから貴景勝に対して、貴乃花は強く思い入れを持って育ててきたはずです。

その貴景勝が初優勝を果たした九州場所。これで一気に大関取りへの気運が高まりましたね!

<貴景勝の直近2場所の成績>
9月場所:9勝6敗
11月場所:13勝2敗
2場所通算:22勝8敗

大関取りへのボーダーラインは、3場所での通算成績が33勝以上とされています。ですから、初場所では11勝4敗以上の成績が必須条件となります。

優勝した11月場所では、貴景勝より番付上位陣との対戦は、6番ありました。

・稀勢の里:○
・豪栄道:○
・逸ノ城:○
・御嶽海:●
・栃ノ心:○
・高安:●

上位陣との対戦を4勝2敗で終えた貴景勝。ただし、横綱・白鵬と横綱・鶴竜の対戦がありませんでした。

ちなみに、先々場所では上位陣との対戦を2勝6敗と大きく負け越しています。

力をつけた貴景勝と言えども、白鵬と鶴竜相手にそう簡単に勝てるかは分かりません。

番付を関脇に上げることになりそうな貴景勝ですが、上位陣との対戦は多くて6番となります。やはり、この上位陣との対戦を五分以上で乗り越えることが大関取りへの希望が膨らんでいくことになるでしょう。

12勝以上となれば文句なしに大関へ昇進、11勝であれば上位陣との対戦成績も加味されることになると思います。

どちらにしても、3月場所において大関取りへの望みを残す意味でも、10勝は上げておきたいところでしょう。

貴景勝が優勝した直後には、元・師匠の貴乃花親方から叱咤激励のメッセージがありましたので気持ちを緩めることなく早速精進していることでしょう。

大いに今後が期待できる貴景勝と観ています。

そして、もう一人注目したい力士が十両の友風です。11月場所では、新十両ながら12勝3敗で初優勝を飾りました。

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初場所の番付発表はまだされていませんが、大きく番付をあげてくるとことが予想されます。

十両上位で好成績をあげれば、一気に新入幕も見えてきます。

友風は、嘉風の付け人を十両に昇進してもやっています。次場所でも、十両ということで嘉風の付け人を継続すると宣言しています。

もし友風が好成績をあげて幕内に入れば、初場所での付け人が最後になる可能性もあります。

嘉風にとっては大変寂しいことになるかもしれませんが、切磋琢磨して幕内で活躍しあう姿も見れるかもしれません。

友風が、自分の相撲を取り切れれば十両上位でも十分に通用することでしょう。二桁勝利で幕内昇進を狙いたいところ。

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