相撲に関する豆知識

大相撲・懸賞金の仕組みを解説!1本いくらでその受取り方は?

大相撲で盛り上がる場面と言えば、懸賞金!ですよね。懸賞金の多さは一番への注目度を表していると言っても過言ではありません。

懸賞金が全くない取組みもあれば、懸賞金の数が多い力士もいます。

特に、昨今の相撲人気で懸賞金の数がググッと回復して過去最高を記録しています。いくらくらいの懸賞金がかけてられているか調べてみたした。

2018年9月場所では過去最多の懸賞本数2,160本を記録しています!一本あたり、6.2万円となるので約1億3,400万円もの懸賞金総額となって計算になりますね。

懸賞金1本:6.2万円

懸賞金1本あたり6.2万円になりますが、受け取り方は勝った力士が全てを貰えるわけではありません!ここから、協会が事務経費として5300円を徴収します。

そして、納税充当金名目で2万6700円を協会が預かり、力士の納税不足などが生じた際にはここから支払う形になっています。要するに税金対策を協会が受け持ってくれているということになるでしょう。

ですから、6万2千円から5,300円+2万6,700円を差し引いた金額「3万円」が力士に手取りとして渡される計算になります。

懸賞金は個人名で出すことは出来ません。1場所につき最低15本、1日1本以上が条件となっています。

単純に、30本の懸賞金であれば勝った力士に90万円が手取りとして獲得出来るというわけです。一番の人気取組ともなれば最高61本もの懸賞金が掛けられましたので、約180万円をゲット出来ることになります!

しかも協会が納税充当金名目で預かっているお金も、納税時に使用されなければ最終的には返金してもらえるお金になっています。

内訳

・懸賞金1本6万2,000円
・協会事務手数料5,300円
・納税充当分2万6,700円
・力士手取り3万円

懸賞旗にルールはあるの?大きさは?

仕切り前に、呼出が懸賞金を掛けたスポンサーや企業の宣伝文句が入った懸賞旗を持ち土俵を歩きます。この際に、何度も呼出が上がってくるとそれだけ懸賞金が多い証拠で観客も大盛りです。

この懸賞旗ですが、布製で幅70センチ、長さ120センチの大きさ。宣伝文句はどれだけ長くてもよい訳ではなく、長さは15センチまでと決められています!

あまりに多くなってしまうと宣伝文句が全く見えませんので、宣伝になりませんから当たり前ですよね。

懸賞金を受け取るときに手刀を使う意味は?

懸賞金を受け取る前に、勝った力士が「手刀」で何か動作をしているのをご存知でしょうか?あれは、手刀で「心」という字を書いています。

よく見ると、左の点、中央、そして右の点と順番に書いているのが分かると思います。また力士によって微妙に動作が違ったりもしますので注目して見てみてくださいね。

右側の点は2つあるので、最後に右手を払う仕草をすることで心の字を完成させています。

別の意味では、五穀の守り神への感謝が含まれています。左が「神産巣日神(かみむすびのかみ)」、右が「高御産巣日神(たかみむすびのかみ)」、中央が「天之御中主神(あまぬみなかぬしのかみ)」への感謝の意があります。

基本的には、右手を使って右手で懸賞金を取るのが慣例となっています。元横綱・朝青龍は左利きであったことから左手で懸賞金を取り横綱審議委員会から注意を受けたこともありました。

また、最近では懸賞金の数がかなり多いので右手だけで取るのは難しく、両手を使って懸賞金を取っています。

懸賞金を取った後に勝ち誇ったような態度を取る力士もいますが、個人的にはいただけませんね。特に上位陣ともなれば、冷静になって所作を行って欲しいものです。

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