2018年11月現在、「出羽海」「二所ノ関」「時津風」「高砂」「伊勢ケ浜」の5つの一門にわかれています。この一門とは明治時代頃に開始されたもので簡単に言うと相撲部屋の大きな塊です。
昔は一門単位で巡業などを行ったりしていたので、結びつきも非常に強かったのですが現在ではそこまでではありません。
しかりながら、同じ一門同士で連合稽古をしたり、一門から横綱が誕生すれば横綱のために綱打ちをしたりもしますのである程度の結びつきは有ると言えます。
同じ部屋同士の力士は対戦することはありませんが、一門同士での対戦はあります。
＜出羽海一門＞
| 出羽海部屋 | ・出羽海昭和※理事 元前頭2枚目 小城乃花 |
|---|---|
| 春日野部屋 | ・春日野清隆※理事 元関脇 栃乃和歌 |
| 山響部屋 | ・山響謙司※理事 元前頭筆頭 巌雄 |
| 玉ノ井部屋 | ・玉ノ井太祐 元大関 栃東 |
| 入間川部屋 | ・入間川哲雄 元関脇 栃司 |
| 式秀部屋 | ・式守秀五郎 元前頭9枚目 北桜 |
| 立浪部屋 | ・立浪耐治 元小結 旭豊※元・貴乃花一門 |
| 境川部屋 | ・境川豪章※理事 元小結 両国 |
| 尾上部屋 | ・尾上圭志 元小結 濱ノ嶋 |
| 藤島部屋 | ・藤島武人 元大関 武双山 |
| 木瀬部屋 | ・木村瀬平 元前頭筆頭 肥後ノ海 |
| 武蔵川部屋 | ・武蔵川光偉 第67代横綱 武蔵丸 |
| 二子山部屋 | ・二子山雅高 元大関 雅山 |
出羽海一門からは出羽海親方、春日野親方、境川親方、山響親方の4名が理事。
＜二所ノ関一門＞
| 二所ノ関部屋 | ・二所ノ関六男 元大関 若嶋津 |
|---|---|
| 大嶽部屋 | ・大嶽忠博 元十両4枚目 大竜※元・貴乃花一門 |
| 佐渡ヶ嶽部屋 | ・佐渡ヶ嶽満宗 元関脇 琴ノ若 |
| 片男波部屋 | ・片男波良二 元関脇 玉春日 |
| 峰崎部屋 | ・峰崎修豪 元前頭2枚目 三杉磯 |
| 田子ノ浦部屋 | ・田子ノ浦伸一 元前頭8枚目 隆の鶴 |
| 尾車部屋 | ・尾車浩一※理事 元大関 琴風 |
| 阿武松部屋 | ・阿武松広生※理事 元関脇 益荒雄※元・貴乃花一門 |
| 芝田山部屋 | ・芝田山康※理事 第62代横綱 大乃国 |
| 湊部屋 | ・湊孝行 元前頭2枚目 湊富士 |
| 高田川部屋 | ・高田川勝巳 元関脇 安芸乃島 |
| 錣山部屋 | ・錣山矩幸 元関脇 寺尾 |
| 千賀ノ浦部屋 | ・千賀ノ浦太一 元小結 隆三杉※元・貴乃花一門 |
| 鳴戸部屋 | ・鳴戸勝紀 元大関 琴欧洲 |
| 西岩部屋 | ・西岩忍 元関脇 若の里 |
二所ノ関一門からは尾車親方と芝田山親方の2名。貴乃花一門から移った阿武松親方を加えた3名が理事。
＜時津風一門＞
| 時津風部屋 | ・時津風正博 元前頭3枚目 時津海 |
|---|---|
| 鏡山部屋 | ・鏡山昇司※理事 元関脇 多賀竜 |
| 井筒部屋 | ・井筒好昭 元関脇 逆鉾 |
| 伊勢ノ海部屋 | ・伊勢ノ海準人 元前頭3枚目 北勝鬨 |
| 陸奥部屋 | ・陸奥一博 元大関 霧島 |
| 荒汐部屋 | ・荒汐崇司 元小結 大豊 |
| 追手風部屋 | ・追手風直樹 元前頭2枚目 大翔山 |
| 中川部屋 | ・中川憲治 元前頭14枚目 旭里 |
時津風一門からは鏡山親方が理事。
＜高砂一門＞
| 高砂部屋 | ・高砂浦五郎 元大関 朝潮 |
|---|---|
| 東関部屋 | ・東関大五郎 元前頭10枚目 潮丸 |
| 九重部屋 | ・九重龍二 元大関 千代大海 |
| 八角部屋 | ・八角信芳※理事長 第61代横綱 北勝海 |
| 錦戸部屋 | ・錦戸眞幸 元関脇 水戸泉 |
高砂一門からは八角親方が理事長。
＜伊勢ヶ濱一門＞
| 伊勢ヶ濱部屋 | ・伊勢ヶ濱正也 第63代横綱 旭富士 |
|---|---|
| 友綱部屋 | ・友綱勝 元関脇 旭天鵬 |
| 宮城野部屋 | ・宮城野誠志 元前頭13枚目 竹葉山 |
| 浅香山部屋 | ・浅香山博之 元大関 魁皇 |
| 項目名 | ・朝日山宗功 元関脇 琴錦 |
伊勢ヶ濱一門からは宮城野部屋の年寄・高島親方が理事。
2018年9月場所終了後に貴乃花親方が引退を表面した際には、一門への強制的な加入が親方を続ける条件とも言われ、貴乃花親方は一門へ入ることを拒否し引退となりました。
結果的には、貴乃花部屋は消滅。残った力士は、同じく貴乃花一門に所属していた千賀ノ浦部屋へ移ることで一段落となりました。
元々、貴乃花親方が所属していた二所ノ関一門から承諾ナシに理事選挙に出馬。結果的に、貴乃花親方は理事に当選する形に。
その際に、貴乃花親方に一票を投じた6人の親方が所属一門から破門される形となり、貴乃花親方と合流し貴乃花一門を結成し6つの一門となったのが顛末です。
大相撲の世界では一門を無視した行動は許されないという結果が浮き彫りとなりましたね。
今後は貴乃花親方の前例を受け、一門のさらなる結束が強くなっていくのではと予想しています。
