相撲に関する豆知識

相撲で物言いがついた!行司軍配が差し違えたら切腹する覚悟が必要?!

スポーツなら何でもそうですが相撲でも微妙な判定となり物言いが付くことがあります。野球で言うと監督からリプレー検証要求があったり、サッカーならVAR判定といったものと同じです。

相撲ではあのスピード感と重量感ある二人が土俵際でもつれあれば、当然微妙な判定になるのは仕方ありません。

そういった時には、物言いがついて場合によっては行司軍配差し違えとなるケースもあります。

相撲で物言いをつけて良いのは誰?審判以外でもOK!?

相撲において物言いをつけて良いのは、土俵下の勝負審判5名と控え力士に権利が与えられています。大方は、勝負審判が物言いをつけますが極々稀に力士が物言いをつけます。

2014年5月場所の12日目に、白鵬が控え力士として物言いをつけています。問題となった一番は、横綱・鶴竜と関脇・豪栄道の取組みで豪栄道に軍配が上がったものの、白鵬が物言いをつけました。

問題は、豪栄道の指が鶴竜のマゲに入っていたのではないのか?というもの。実際に、行司差し違えで鶴竜の勝ちとなりました。

実際、控え力士が手を上げて物言いをつけても良いと規定ではなっていても、控え力士は殆ど手をあげません。白鵬だからこそ上げられたと言えるでしょう。

また、勝負審判は当然ですが控え力士も物言いを付ける権利があるので、しっかりと集中して取組みを見る必要があります。

たまに見ているのか、見ていないのか分からない力士もいますが…あれはいけません。

2017年11月九州場所では、前代未聞の事態が起きました。それは、取組みをした力士が自分の取組みに対して物言いをつけるという稀にみる悪行。それは、横綱・白鵬です!

白鵬と嘉風の一番、白鵬は立会いに失敗して嘉風に一気に攻められて負けてしまいました。白鵬は立会い不成立だ!と言わんばかりに、土俵を降りようとしませんでした。

結びの一番だったので弓取り式が控えている中で、一向に土俵から降りようとしない悪行。自らの取組みに物言いをつけるという前代未聞の事態を起こしています。

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行司軍配が差し違えても本当に切腹することは無い!

行司軍配が差し違えてしまったら切腹するのか?実際には、切腹はしません!ですが、行司の中でもトップの『立行司』と言われる「式守伊之助」と「木村庄之助」は切腹する覚悟を持って、短刀を持っています。

万が一、軍配を差し違えてしまったらその短刀で切腹するくらいの覚悟を持って行司をやっている!という意志の現れと言えます。

立行司は、力士で言うところの横綱です。あまりに差し違えが多くなるようですと、自ら進退伺などを出して進退について自らで決めるということになっています。

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短刀は江戸時代から腰に据えるようになったと言われていますが、お飾りではないにしても実際に切腹するということはありませんので、ご承知おきを!

よくビデオ判定を見ていると、「これは死に体でしょうか」だとか「完全に死に体と言ってもいいでしょうか」と言ったように、死に体という言葉を耳にしたことがあるはずです。

この死に体とは、簡単に言うとその状態で技をかけることができるか?ということです。例えば、体が完全に裏返ってしまっていたらその状態から技をかけるのはほぼ不可能と言えます

そのような死に体となった状態であれば、例え同時に土俵を割ったとしても不利になります。また、死に体の状態が早く出来上がっていて、相手が先に土俵を割っていても死に体が不利になるケースもあります。

ですから、単純に同時に体が土俵を割っているとか、割るのが早い遅いだけで判断することが出来ません。

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