大相撲の番付表で三番目に位置づけされている「関脇」ですが、どんな意味があり関脇と言われているのか知らない方は多いのではないでしょうか。
関脇まで来ると、「もうすぐ大関だ!頑張れ!」と応援したりしますが関脇ってどれくらい強い力士がなれるものなのかご存知でしょうか?
関脇についての疑問も多いかと思いますので、意味や昇進条件などについて紹介していきます。
関脇の意味は「大関の脇」
関脇とは「大関の脇」という意味があり、かつては最高位とされていた大関の脇を務めるものを関脇とランク付けしていました。
現代の大相撲番付表では、横綱、大関に次いで三番目の地位にある関脇ですが、本来は最高位の大関の次に高いのが通例でした。
ですから、大関不在などのケースによっては関脇が最も強い力士になります。
関脇と聞くと、そこそこ強いというイメージがあるかと思いますが、それは現代のお話。昔は関脇と言えば、誰もが「強い力士」とイメージしていた地位だったのです。
関脇の条件や大関昇進条件とは?
関脇への昇格条件ですが基本的には決まっていません。小結から関脇に上がることもあれば、前頭から一気に関脇に上がるケースも存在しています。
基本的には、関脇は東西1名ずつの計2名が務めるケースが多いのですが、稀に3名以上になることがあります。
関脇力士が特段良い成績ではなかったものの、勝ち越し関脇にとどまる。そこに、大関から2場所連続負け越した力士が落ちてきたり、小結などで好成績を収めた力士が上がってくれば3名以上になるケースも出てきます。
横綱な大関のように、昇進条件が細かく決められているわけではありません。ですが、簡単に上がれるランクで無いので、関脇になるのは大変な事だと言えます。
また、大関であれば1場所の負け越しはカド番として許されますが、関脇では負け越せばすぐに小結以下に落ちてしまいますので一気に大関まで駆け上がりたいところでしょう。
ちなみに、関脇でも東関脇で7勝8敗の場合には、他の力士の成績いかんによっては西関脇にとどまるケースもあったりします。