大相撲の番付表で序二段の次に位置する「序ノ口」ですが、どうして序ノ口と呼ばれるようになったのでしょうか。
そんなの序の口だぜ!なんて言葉を聞いたこともありますが、同じ意味なのか気になりますよね。
そこで、序ノ口の意味や、序ノ口から序二段へ昇進条件や合計人数について調査しました!
序ノ口の意味は「番付の上り口」
序ノ口の意味は、番付表の上り口に位置することから「上ノ口」と呼ばれていたのです。でも、上の字が「上位」と勘違いされやすくなるのでないか?ということになり、「上」を「序」に変えて序ノ口と呼びようになったの由来とされています。
また、序ノ口は番付表では最も下に位置し上から五段目になるために、「五段目」と呼ばれていた時代もあったそうです。
番付表を見るとわかりますが、序ノ口クラスになると裸眼では確認するのが難しいほどの字の大きさですよね。ですから、序ノ口を「虫眼鏡」と呼んでいたこともあったんです。
よくあんな細くて細かい字を書けるものだと感心してしまいますよね!
序二段の場合には、『大相撲・序二段の意味とは?昇進条件や合計人数をまとめてみた!』で書いているように、番付表で下から二段目に位置するために呼ばれています。
三段目の場合には、『大相撲・三段目の意味とは?昇進条件や合計人数をまとめてみた!』で書いていますすが、番付表で上から三段目に記載されているためにそう呼ばれています。
番付表を基準にした呼び方は三段目や序二段、序ノ口で採用されているのが分かりますね。
序ノ口から序二段に昇進する条件や合計人数は?
まず、序ノ口の定数は序二段同様に決まっていません。毎場所のように序ノ口の数は変動していきます。
とは言ってもある程度の人数の割合が、序二段との間で決まっています。
序二段8割に対して、序ノ口2割
2018年9月場所ですと、序二段220名に対して、序ノ口62名となっていました。概ね、8対2の割合で番付割がされています。
大相撲ブームで新弟子採用が多かった場所には、序ノ口77枚目まで存在していましたが今では約半分となってしまいました。
序ノ口から序二段への昇進条件は決まっていません。
例えば、3月場所で負け越したとしても新弟子が入る5月場所にはそれらに押し上げられる形となり、序二段に上がるケースもあります。
ちなみに、序ノ口から陥落するケースがあります。それは「前相撲」と呼ばれている番付表外への陥落。
この前相撲に馴染みがない方が殆どかと思いますが、序ノ口で一番でも取り組みが出来なければ前相撲からやり直しになります。
逆に序ノ口で一番でも取り組みができれば、全敗したとしても序ノ口に留まることが出来るために、怪我をしても全休を避ける力士が出てきます。