大相撲の番付表で十両の下に位置する「幕下」ですが、どうして幕下と呼ばれるようになったのでしょうか。
幕下は地上波放送もされないので、全くわかりません!という方が多いはずです。
そこで、幕下の意味や、十両への昇進条件や幕下合計人数について調査しました!
幕下の意味は「幕内のすぐ下」
幕下の意味は、幕内のすぐ下という意味があります。幕内のすぐ下は十両じゃないの?と思われるかもしれませんが、『大相撲・十両の意味とは?昇進条件や合計人数をまとめてみた!』で書いているように元々は十両という番付はありませんでした。
十両は幕下十枚目と言われる位置で、元々は十両も幕下だったのです!
ですから、幕下は幕内のすぐ下という意味で付けられています。
今では十両がありますので、幕内⇒十両⇒幕下となり上から3番目の段位になっています。
基本的には十両から関取と呼ばれ高待遇となるわけですが、部屋によっては幕下にあがることで少しだけ優遇されるケースもあるのだとか。
とは言え、関取になるには十両にあがる必要があるのでまだまだ精進が必要な段位と言えるでしょう。
ちなみに、番付表では上から2段目に幕下力士が名を連ねていることから正式には「幕下二段目」と呼ばれています。
幕下から十両に昇進する条件や合計人数は?
まず、幕下には東西各60名づつの計120名が定員となっています。そこから番付を上げていき十両・関取を目指していくことになります。
ここから十両に上がるには狭き門となっていて、簡単に上がるわけではありません。
まず、「幕下付出」という優遇制度があります。これはアマチュア相撲や学生相撲において優秀な成績を収めた力士に与えられる特権です。
アマチュア横綱(全日本相撲選手権大会)、学生横綱(全国学生相撲選手権大会)、実業団横綱(全日本実業団相撲選手権大会)、国体横綱(国民体育大会相撲競技成年男子A)のどれかで優勝。
全日本相撲選手権大会+他の3大会のいずれかを優勝。
幕下15枚目以上で、7勝全勝した場合には十両に昇進できる優遇制度があります。ですから、付出の場合には1場所で関取になることが出来るという特権になっています。
昇進に関しては、幕下で良い成績を収めても十両から下がってくるものが居なければ上がることが出来ません。現に付出の優遇制度があっても十両に上がれない事象も過去にはあります。
出来るだけ幕下上位につけて大勝ちするのが、十両に上がるために必要でしょう。