相撲に関する豆知識

相撲・立会いの技紹介!両手付きや合わない時は罰金なの?

相撲と取組みでは、仕切りから立会いが最も息を呑む瞬間で、力士たちだけではなく会場全体の空気がピーンと張り詰めます。

相撲の場合には、立会いで八割方の勝負が決すると言われているくらい大切です。

そんな立会いにおけるいろいろな技について紹介!暗黙のルール化している両手付きや、立会いが合わない時の罰金について紹介していきます!

相撲の立会いにおける技を紹介!

1.張り差し
張り差しとは、立会いにおいて相手の顔をどちらかの手で平手で叩いて相手の出足を一瞬ひるませる。そのスキをついて、逆の腕で差すことを張り差しと言う。ちなみに、差すとは相手の脇の下に腕を入れて相手の腕の下に入れてること。

2.もろ手突き
もろ手突きは両方の腕を同時に使って、相手の胸や肩を突くこと言う。両手なので片手よりも威力や圧力はあるが、立会い変化されると完全に受け身になり立場が逆転してしまう。

3.変化
立会いにおいて、正面ではなく右側や左側に素早く動くことをいう。相手が変化に対応出来なけば、後手を踏むことになる。変化した方が変化によって相手の上手廻しを取とうとする意図もある。

変化して勝つというのは、相撲のルール上はOKだが相撲道としては好まれないもの。特に上位陣が立会い変化などすればブーイングもの。

4.ぶちかまし
頭からおもいっきり相手の胸から頭に突っ込んでいくのをぶちかましと言う。ぶちかましは変化に弱く、あまり低く入ると相手の叩きこまれてしまう。

頭と頭がぶつかり合うような場面も見られる。

5.かち上げ
脇を締めて肘を曲げて、前腕部を相手の胸から顎辺りにぶち当てて、相手の上体を起こすことをかち上げと言う。

かち上げとエルボーは似て非なるもので、エルボーは肘を相手の顔面に入れることを言う。昨今、横綱・白鵬がかち上げともエルボーとも言える立会いを頻繁に出し批判が上がっている。

関連記事>>>相撲の禁じ手を紹介!かちあげと肘打ちの違いは?

6.のど輪
立会い、相手ののどに対して「ハズ」を当てて上体を起こさせる技。ハズとは、人差し指から小指の4本と親指1本をY字型にした形をいう。

のど輪は立会い以外でも、効果的に使用する場面がある。

7.猫だまし
立会いすばやく、相手の目の前で両手を叩くことで相手をひるませる技。全くひるませることが出来なかった場合には、逆に攻め込まれてしまう捨て身技とも言える。

一般的には、格下力士が上位力士に対して行うものだが、横綱となって優勝回数を重ねた白鵬が格下力士に猫だましをやって話題を呼んだことでも有名。

両手付き不十分や立会いが合わない時の罰金は?

2018年現在、立会いの乱れが散見されるようになってきている。これは一重に、少しでも相手よりも良い状態で立ちたいためだと考えられる。

特に手付きについては厳格化されたことによって、手付き不十分だと取り直しになるような状態。

手付きについてはルール化されていないものの、審判部の意見としては「両手をしっかりと土俵に付くこと」が立会いの絶対条件となっている。

要するに、片手のみ土俵に付いたり、どちらも付いていなかったりするのはダメだということ。細かいことを言うと、それがたった数センチでも付いていなければダメなのです。

でも、テレビのスロー再生を見ていると絶対に付いてないだろ!という場合でも、普通に取組みが成立していることを何度も見た。

厳密に言えばダメなのだが、結局はその瞬間を見ている審判部の方が待ったをかけなければ、基本成立してしまうということになる。

また、立会いに息が合わなくても罰金にはならない。ただし、審判部に呼ばれて注意を受けることになる。

稀に、審判部長から怒号が飛んでいることもある!あれは、力士にとっては緊張する瞬間だろう。

昭和時代は、全く手を付いていなかったので今見ればかなり違和感のある立会いだが、あれはあれで立会いが合っていたので良かったのだろう。

しかも、現在の立会いにおける手付きは、横綱などに合わせていく形になっているので上位陣が有利に思える。白鵬あたりは、相手に先に両手を付かせておいてから立会うのでかなり有利なはず。

相手にとっては横綱なので息を合わせるためにそのことばかり気を使っていると立ち遅れたり、息が合わなかったりするので難しいだろうと推測できる。

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