2017年~2018年にかけて元・貴乃花親方に関するニュースの中で「一代年寄」という言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。
一代年寄って聞いたことはあるけど、どういう意味なのか知らない人が多いかもしれませんね。相撲ファンと自称する人でも答えられないって方が居るかもしれません。
そこで、今回は一代年寄とは何か?歴代で一代年寄になった力士は誰か?といった情報について紹介していきます。
一代年寄とは功績が認められた大横綱の証!
まず年寄について説明します。日本相撲協会から「年寄名跡」の権利を得て年寄になることで協会に残れます。年寄とは、親方の事を言います。また、自らの部屋を持つ親方を「師匠」とも呼んだりもします。
一代年寄とは、協会に対して十分すぎるほどに貢献した横綱のみに与えらる超待遇です。通常は、現役を引退して年寄となる際には別の名前を使う事になりますが、一代年寄は現役時代の四股名のままでOKなのです。
優勝回数は20回以上が基準となっていて、過去には「大鵬」「北の湖」「貴乃花」といった名横綱が一代年寄を襲名してきました。
大横綱・千代の富士のにも一代年寄の権利がありましたが自ら自体し、九重親方として活動を行っていました。
実際、親方の名前を聞いて現役時代の四股名が浮かぶという人はかなりのファンでないと分かりません。
ですが一代年寄であれば、大鵬親方、北の湖親方、貴乃花親方と誰もが知っていますので馴染みやすいですよね。これこそが、大横綱の特権です。
現役引退から横綱は5年、大関は3年だけ四股名のまま年寄を名乗ることが出来ます。
白鵬はなぜ一代年寄として承認されないのか?
一代年寄の条件として、白鵬は40回以上の優勝回数を果たしていますので条件の20回以上を遥かに上回っています。もう十分すぎるくらいです。
白鵬クラスともなれば協会から一代年寄についての話があってもおかしくはありません。が、実際には一代年寄には、今現在なることは叶いません。
その理由が「国籍問題」です!そもそも年寄名跡を得る条件として日本国籍を持っている必要があります。
白鵬は2018年になってもまだ日本国籍を取得していません。
日本国籍を取得すれば年寄名跡を得られることになりますが、一代年寄となるとまた別問題だと考えています。
白鵬については予てより、品格について問題視される面が多々あります。そもそも論ですが、横綱推挙状には「品格力量が優れている」とあるので品格がより重要であるのが分かるはずです。
ですが白鵬は、土俵を割った相手にダメ押ししたり、かち上げを食らわせたり、軍配に対して自ら不服を唱えたり、一人の親方を排除しないと巡業には参加しないと言ってみたり…もう数えたらきりがありません。
個人的には、白鵬は強くなりすぎて注意できる人がいなくなった。もはや、神にでもなったのかと思わせる言動があり品格については横綱として論外だと感じています。白鵬ファンの方には大変申し訳ありませんが、このように感じる日々です。
よって、実績には全く申し分のない白鵬とは言え一代年寄になれるかは分かりません。協会が一代年寄という扱いをどのくらい重要だと考えているかにも関わってくるのではないでしょうか。